むくみに油断は禁物・・むくみを引き起こす病気について

夕方になるとふくらはぎがパンパンに膨れる、寝起きにはまぶたや顔が腫れぼったいという人が多いです。一般にこのようになる原因は、体内に余分な水分がたまっていることなので、入浴やマッサージ、ストレッチなどで簡単に改善することができます。しかし、一過性ではなく日中を通してむくんだ状態が続いている場合には、何らかの疾患が隠れていることがあります。

むくみとは浮腫のこと

水分代謝が悪く、本来なら排泄されるべき余分な水分が皮下組織に溜まったままになると様々な体調不良が現れる確率が高くなります。

 

全身性浮腫と局所性浮腫呼に大別できます。局所性には、血管神経性、静脈性、リンパ性などがあります。たとえば静脈性は背中や下半身の静脈が強度にむくんで痛みを伴い、単に静脈の水分代謝が悪くなるだけではなく、内蔵などの疾患が原因で発症することもあるので、病院での診察は欠かせません。

 

リンパ性の場合には倦怠感などが伴い、リンパ管に炎症が起こっていなければ痛みを感じることはありませんが、治療をせずに放置して慢性化すると象皮病を発症することもあります。女性に圧倒的に多い下肢静脈瘤も静脈性の一種で、血流の滞りによって発症し、ふくらはぎに青黒い血管が浮くのが特徴です。左右の太さが著しく異なったりして見栄えが良くないだけでなく、疲れやすくなったり痛みを伴うこともあり中には歩行困難になる人もいます

全身性浮腫の原因で多いのは腎性

全身性浮腫を発症させる原因はいろいろありますが、圧倒的に多いのは腎臓の疾患が原因となっているものです。腎臓は尿の排泄には重要な働きをしていて、体内の水分量の調整や老廃物を尿として排泄しているので、働きが低下すると、体内のあちこちに水分や老廃物が滞ることになります。

 

ただ、浮腫ができている時には病気が進行しているケースがほとんどなので、ケアをしても体のだるさが抜けないとか、皮膚が不健康に腫れていると感じたら、早めに専門機関を受診することが必要です。特に腎臓は早期の状態で治療をすることが大切で、浮腫から腎臓病に悪化すると、水分・ナトリウム排泄に必要なホルモンの生成ができなくなります。

 

さらに悪化して腎不全にまで悪化すると血液のろ過機能が低下するので、人工透析が必要となります。人工透析が必要となった状態から完治させることは非常に難しいといわれています。腎臓の他には心筋梗塞や心筋炎による心性浮腫、肝臓障害が原因の肝性浮腫、ストレスが原因と考えられている特発性浮腫などがあります。